こんにちは。KIZUKIドラム教室 講師の豊田です。
この記事は「ドラム上達のロードマップ」の第2ステップ、練習環境編です。
ドラムはスティックを買うだけで始められる楽器です。一方で、ドラムセットのサイズの大きさと音の大きさから、練習場所に悩まされる楽器のひとつでもあります。
快適なドラムライフを送るために、練習パッド、電子ドラム、アコースティックドラム(生ドラム)、それぞれで練習する特徴を見ていきましょう。
この記事でわかること
- 練習パッドで練習する特徴と活用のポイント
- 電子ドラムのメリットと気をつけたいこと
- 生ドラムでしか練習できないこと
- レンタルスタジオで練習するメリット・デメリット
練習パッド(トレーニングパッド)の特徴

楽器の中で「練習台」というものがあるのは、ドラムくらいではないでしょうか?
実際のドラムセットと比べると、かなり淡白な音です。「単純につまらない」という声もよく聞きます。
しかし! 練習パッドだけで練習することで、基礎がちゃんとできているかを冷静に確認できます。
- 打面の真ん中をしっかり叩けているか
- アクセントとノンアクセントを叩き分けられているか
- スティック自体が鳴っているか、響いているか
ドラムセットは音色が豊かなので楽しいですし、いろいろ叩きたくなっちゃうんですよね。その反面、練習パッドは打面がひとつなので、練習に集中しやすいです。
ドラムセットがマルチタスクだとしたら、練習パッドはシングルタスク。 音の粒が聴こえやすいので、リズムもつかみやすくなります。
練習パッドで気をつけたいこと
リバウンドが均一でよく跳ねるので、ダブルストロークなどは練習しやすいです。ただ、跳ね返りの少ないタム類を想定した練習には、タオルをかぶせるなどの工夫が必要です。
また、どれだけ強く、あるいは弱く叩いても、生ドラムとはダイナミクスに差があります。そのため、練習パッドで練習していた力加減と、生ドラムでの力加減がつながらないことが起こります。
時間はかかりますが、実際のドラムセットの力加減や感覚を想定しながら叩くことが、練習パッドを上手に活用するポイントです。
電子ドラムの特徴

今は、練習パッドより先に電子ドラムを購入される方も少なくありません。何かと生ドラムと比較される電子ドラムですが、その特徴を見てみましょう。
電子ドラムのメリット
何より、ドラムを始めて間もない頃は、練習時間を増やせることがとても大切です。電子ドラムでもある程度の打撃音は出るので住宅環境にもよりますが、時間を気にせず、しかも自宅に置けるのはとても大きなメリットですよね。
- ビートを覚えるには十分:最初の段階で、ドラムのビートの組み合わせを覚えるにはまったく問題ありません
- 好きな曲と合わせやすい:最近の機種はスマートフォンを簡単につないで、好きな音楽と手軽に合わせて楽しめます
- 整った音のイメージが持てる:特に太鼓類は、的確にチューニングされた音が収録されているので、整った音とはどんな音かをイメージしやすくなります
- 自分のセットを作れる:音色や音程を自由に割り振れるので、自分の中のドラムセットのイメージを手軽に形にできます
- 拡張性が高い:電子ドラムならではの機械的な音や効果音が出せ、パソコンとの連携でさらに豊富な音を鳴らせます
- オンラインセッションに強い:生ドラムはマイクの立て方やバランスを考える必要があり、マイキングはいちばん難しいとされています。電子ドラムなら、すぐにバランスが取れることがほとんどです
どのように叩いてもきれいな音が出るのは、電子ドラムの強みであり、同時に弱みでもあります。
電子ドラムで気をつけたいこと
音が出る仕組みそのものが違うので、どうしても生ドラムとは感覚が違います。特に、振動と空気を感じにくいことが非常に大きな違いです。
構造上、いちばん差を感じるのはハイハットです。上位機種でも、生のハイハットとの違いはいまだに残ります。
練習パッドと同じく、生ドラムと比べるとどうしてもニュアンスの差が出ます。感度の設定などで、実際のドラムセットの感覚を想定して練習することが、電子ドラムを上手に活用するポイントです。

アコースティックドラム(生ドラム)の特徴

生ドラムの何よりの魅力は、音色の豊かさです。ドラムセットは低い音から高い音まで、とても幅広い音域を持つ楽器で、その幅はピアノにたとえられるほどです。
太鼓をしっかり鳴らすこと、タッチ、打感は、生ドラムでしか練習できません。
電子ドラムと比べると、ある程度狙って叩かないと気持ちのいい音は鳴りません。安定した音を出すのも難しく、叩く場所によってリバウンドも変わります。
ワイルドなイメージのあるドラムですが、実はかなり繊細なコントロールが求められる…そう感じる方は少なくありません。
生ドラムを叩くならレンタルスタジオ
生ドラムでいちばん悩ましいのは、練習環境です。
生ドラムの音量は、すぐ近くでは100デシベルを超え、飛行機の騒音にたとえられるほどです。日本の住宅環境のほとんどでは、生ドラムを思い切り叩くのは難しいですよね。そもそも大きさ的に、部屋に置くこと自体が無理な場合も多いです。
ですので、音楽スタジオを予約して、足を運んで、お金を払って生ドラムを練習している方が非常に多いと思います。ちょっと面倒だなと感じるかもしれませんが、思いがけないメリットもあります。
スタジオ練習のメリット
せっかくお金を払って練習するので、時間を無駄にはしたくないですよね?
限られた時間の中で効果のある練習は何か、今必要な練習は何かと試行錯誤することが、とても力になります。
大切なのは、練習の「濃さ」ということですね。
街のスタジオには、さまざまなメーカーのドラムが置いてあります。日本ではPearlを多く見かけますが、Tama、Yamaha、Canopus、Gretsch、DWなどを常設しているスタジオも増えてきていて、手軽に各メーカーのサウンドを試せます。
ドラムセットだけでなく、スネアドラムを選べるところも多いですね。スタジオの設備にもよりますが、ツインペダル、チャイナシンバル、スプラッシュシンバル、追加のタムなどをレンタルして、セッティングを組むこともできます。
いろいろ試すことが、自分のドラムサウンドを作るうえで肥やしになると僕は考えています。
スタジオ練習のデメリット
スタジオによりますが、個人練習は前日にならないと予約できないところも多く、スケジュールを合わせにくいことがあります。仕事終わりや学校終わりの時間帯は、バンド練習で埋まっていることも多いです。
確実に取れる時間帯を狙うか、その時間を作るようにすると、定期的に練習しやすくなります。
スタジオのドラムセットは、さまざまなドラマーが使い回すものです。一人で使っている場合と比べて、どうしても機材への負担が大きくなります。
特に差が出るのがドラムヘッドです。きちんと整備されているスタジオなら良いのですが、へこんでいたり、伸びきっていたりと、どれくらい使っているのか分からないものがそのままになっていることも多々あります。
中には、裏のヘッドが破れたまま!なんてところもありました…。シンバルが割れたまま使われているスタジオに入ってしまったこともあります。
ハードウェアにも差が出ます。特にハイハットスタンドですね。スプリングが摩耗して戻りが弱くなっていたり、クラッチのフェルトがつぶれすぎていたり、そもそもどこかに行ってしまっていたり…なんてこともあります。
スタジオにドラムセットがあるのに自分の機材を持ち込む人が多いのは、これが大きな理由のひとつです。
ただ、いずれもチューニングやセッティングでカバーしたり、叩き方を工夫したりすることはできます。 限られた環境の中で心地よくプレイするにはどうするか。試行錯誤を繰り返すと、新しい発見があったりします。
まとめ|それぞれの特徴を知って使い分けよう
練習環境ごとの役割
- 練習パッド:基礎ができているかを冷静に確認する
- 電子ドラム:自宅で練習時間を確保し、好きな曲と合わせる
- 生ドラム:音色、タッチ、打感を身につける
- レンタルスタジオ:限られた時間で濃い練習をし、さまざまなドラムに触れる
どの環境にも一長一短があります。今の自分に合った組み合わせを見つけて、無理なく練習を続けていきましょう。
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KIZUKIドラム教室の特徴
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