ドラムが上手い人は何が違う?差がつく基礎テクニック6選

こんにちは。KIZUKIドラム教室 講師の豊田です。

この記事は「ドラム上達のロードマップ」の第1ステップ、基礎テクニック編です。

ドラマーによって演奏スタイルはさまざまですが、どのスタイルにも共通する土台があります。ドラムを快適に、長く楽しむうえで押さえておきたい基礎テクニックを、6つに分けてご紹介します。

この記事でわかること

  • 左右のストロークを均一にする方法
  • スティックのバランスポイントのつかみ方
  • 4つの必須ストローク(ダウン・アップ・タップ・フル)
  • ダブルストロークとバスドラムのダブルの重要性
  • 手順の整理(ナチュラルスティッキング)
目次

1. 左右のストロークを均一にする

ドラムは叩けば鳴る楽器ですが、それだけに奥が深いですよね。同じドラムセットでも、叩くドラマーによって音がまったく違います。

上手いドラマーは、ひとつひとつのストロークが整っています。

始めて間もない頃は左右がバラバラになってしまいがちですが、ある程度長く続けていても、左右が不均一な方は意外と多くいらっしゃいます。

反対に、始めて間もないのにグングン成長される方もいます。ほかの楽器の経験があったり、周りに音楽があふれていたりと、音楽的な背景ももちろんあります。ただそれ以上に、たまたま身体をある程度左右均等に使えている方に多く見られます。

Check!

シンプルなことですが、まずは打面のど真ん中を安定して叩けるかを確認してみましょう。

叩く範囲は500円玉くらいとシビアに。

結構小さいと思いましたか? 太鼓は真ん中を叩きすぎると音が詰まりやすいのですが、これくらい意識しないと形が整ってこないんですね。

手の向きや角度、肘の高さなにも注意しながら、鏡を見ながら揃えるとわかりやすいです。

スティックを扱う腕の形は実にさまざまですが、真ん中を正確に狙うことで、左右のフォームも自然と整ってきやすくなります。

左右を均等に意識すると、こんなメリットがあります。

  • 変な癖がつきにくくなる
  • スピードアップにつながる
  • 疲れにくくなる
  • ドラムセット全体が叩きやすくなる

変な癖は、一度ついてしまうと直すのに時間がかかります。ドラムの派手な音と見た目に反してとても地味な練習ですが、丁寧に確認していきましょう。

▼▼▼ 動画:左右のバランスを整えるスピードアップエクササイズ ▼▼▼

2. スティックのバランスポイントをつかむ

スティックをスムーズにコントロールするうえで、バランスポイントをつかめていることが大切です。

バランスポイントとは、スティックがよく跳ねて、返ってきてくれるポイントのこと。多くのスティックでは、グリップエンドから全体の3分の1ほどの位置にあります。

▼▼▼ バランスポイントを使ったストローク▼▼▼

スティックの適切なバランスを感じることは、スティックが打面、重力に対してどのように動くかをつかむことにつながります。リバウンドを使わないストロークも、プレイしやすくなります。

グリップエンドを握った持ち方や、真ん中に寄った持ち方もあります。ただ、意図せず握り込んでしまって、スティックが思うように動かないのはもったいないですよね?重さのあるスティックを扱うときは特に注意が必要です。

ポイントは、スティックにどれだけ働いてもらうかです。リバウンドを使って一振りで2打叩くダブルストロークも、バランスポイントをつかんでいることが前提になります。

スティック選びについては、初めてのドラムスティック選び【初心者完全ガイド】で詳しく解説しています。

3. 4つの必須ストロークを身につける

ドラムセットだけでなく、打楽器全般のほとんどのフレーズは、次の4つのストロークで構成されています。

  1. ダウンストローク:アクセント。上から振り下ろし、低い位置で止める
  2. タップストローク:ノンアクセントの連続。低い位置から小さく叩く
  3. アップストローク:叩きながらスティックを上に引き上げる。ダウンストロークやフルストロークへの準備
  4. フルストローク:アクセントの連続。高い位置から叩き、高い位置に戻る

強弱をつけてメリハリのあるドラムを叩くことはもちろん、右手のダウンとアップの連続は、速いテンポを楽に叩くうえで欠かせません。

たとえば速い2ビートは、右手のアップとダウンができると楽に叩けます。

▼▼▼ 演奏例:速い2ビート(右手のアップとダウン) ▼▼▼

ロックやポップスで多用されるシェイクビートも、ストロークを整理するだけで叩きやすさが変わります。

手をクロスしたときにスティック同士が当たってしまう悩みも、右手と左手のストロークをひとつずつ整理すれば、ストレスなく叩けるようになります。

▼▼▼ 演奏例:シェイクビート ▼▼▼

ストロークを分けようとしても上手くいかない場合は、足につられていることが多いです。 アクセントを身につけるときは、足とセットで練習することもポイントです。

▼▼▼ 関連リンク:アクセントエクササイズ ▼▼▼

4. ダブルストロークに挑戦する

ダブルストロークとは、リバウンドを使って一振りで2打叩くテクニックです。シングルストローク(左右交互)では出せない速さが出せるうえ、シングルと組み合わせることで、より幅広い表現ができるようになります。

始めて間もない方は「ダブルストロークなんてハードルが高いのでは?」と思われがちです。しかし、ドラムセットのテクニックの多くはマーチングのスネアドラムから始まっているので、実は基本のひとつなんです。

ポップスやロックは、ダブルストロークがなくても十分に叩けますし、楽しめます。ただ、ダブルストロークができると、次のような表現の幅がぐっと広がります。

  • ドラッグ
  • ドラムロール
  • パラディドル

音数の多いフレーズを、シングルストロークより楽に叩けることも大きなポイントです。

また、リバウンドを多用することでスピーディかつ軽やかな音色が得られるので、ジャズドラムを叩くには必須のテクニックになります。

ドラムを始めて最初にぶつかる壁のひとつですが、ぜひ積極的にトライしてみてください。

▼▼▼ 動画:ダブルストロークの基本▼▼▼

▼▼▼ 動画:ダブルストロークエクササイズ ▼▼▼

5. バスドラムのダブルを身につける

バスドラムのダブルストロークも、多くのドラマーの前に立ちはだかる壁です。バスドラムのダブルができると、次のような表現の幅がぐっと広がります。

  • 軽快な2ビート
  • ファンクビートでの16分
  • サンバキック

足の脱力と使い方を工夫しながら練習するので、その過程で、バランスの取り方や身体の使い方そのものも学べます。

習得には一定の期間がかかりますが、是非身につけて頂きたいテクニックです。

▼▼▼ 動画:バスドラダブル・エクササイズ ▼▼▼

6. 手順を整理する(ナチュラルスティッキング)

ドラムセットにはさまざまな楽器が集まっているので、効率よく叩くには手順の整理が欠かせません。手順は、大きく分けて2種類あります。

  • オルタネイトスティッキング:どんなフレーズでも左右交互に叩く
  • ナチュラルスティッキング:各拍の頭を右手で叩く

押さえておきたいのは、ナチュラルスティッキングです。

ドラムセットでは、右手でハイハットやライドシンバルを叩いて表拍をキープすることが多いですよね。フィルインも拍の頭から始まる場合は、右手でリードした方がリズムを取りやすくなります。

フレーズや楽器の位置関係によっては、ナチュラルスティッキングに当てはまらない場合もあります。

ナチュラルスティッキングを覚えておくと、初めて聴くフレーズを叩くときにも、ドラムセットにとって理にかなった手順を自分で組み立てられるようになります。

▼▼▼ 動画:ナチュラルスティッキング ▼▼▼

まとめ|地味な基礎が、自由な演奏を支える

基礎テクニックのポイント

  • 打面の真ん中(500円玉くらい)を狙って、左右のストロークをそろえる
  • バランスポイントをつかみ、スティックに働いてもらう
  • ダウン・アップ・タップ・フルの4つのストロークを整理する
  • ダブルストロークで、表現の幅とスピードを広げる
  • バスドラムのダブルで、身体の使い方を学ぶ
  • ナチュラルスティッキングで、手順を自分で組み立てる

どれも派手さはありませんが、ここが整っているほど、ドラムセットの上で自由に表現できるようになります。

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この記事を書いた人

ジャズドラマー。新宿ピットイン、吉祥寺Sometime、赤坂Bbなど都内のジャズクラブを中心に演奏活動を行う。講師歴10年以上。大手楽器店を含め200名以上の生徒に携わる。YouTubeチャンネル「KIZUKI DRUMS」でも、ドラムの練習方法や考え方を発信している。

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